カリキュラム
Curriculum

クリエイティブイノベーション学科

[基礎課程(1・2年次)]

1・2年次の基礎課程は、鷹の台キャンパスにおいて、「造形・教養教育」と「現代社会・産業知識」という2つの軸で「創造的思考力」を養います。
造形教育では、鷹の台キャンパスのアトリエや工房を利用して、絵画・彫刻・映像の基礎について実習し、対象を観察する力やそれを自らの手で表現する力を養い、物事に対する新たな視点や認識を得ます。
また、作品を批評する「講評」を繰り返すことで、自らの思考を整理する力やプレゼンテーション力、コミュニケーション力を磨いていきます。こうした造形教育で培われる「創造的思考力」を生かすには、それを必要とする社会についても理解を深めることが大切です。そのため、美術・デザイン領域のみならず、現代社会や産業を含めた幅広い教養教育を展開し、多様な視点・切り口から、物事に潜む問題を見抜く観察力や洞察力を磨きます。

【教育課程表と時間割例(1,2年次)】

[専門課程(3・4年次)]

3・4年次の専門課程は、市ヶ谷キャンパスを学び舎として、「創造的思考力」を実社会に応用するための具体的な方法を身につける2年間です。
「クリエイティブビジネス」「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」の3つの専門領域について、プロジェクトベースで実践的に学び、研究します。アクセスの良い都心キャンパスだからこそ、提携企業や自治体との合同授業や産学共同プロジェクトなど、リアルな課題へ挑戦することができます。また、学生が積極的に海外留学やインターンシップを経験できるように、3・4年次は1年を4分割するクォーター制を導入します。特にインターンシップでは提携企業の協力のもと、実社会におけるイノベーションを体験し、問題の解決方法などを身をもって学びます。さらに、同時開設される大学院造形構想研究科と一体の教育を行うなど、より多様で、高いレベルの学びの環境を用意します。

【教育課程表と時間割例(3,4年次)】

鷹の台キャンパス 市ヶ谷キャンパス
1年次 2年次 3年次 4年次
全学共通科目

専門分野の枠を超えて共通に求められる知識、思考法の獲得や、現実を正しく認識する力を養います。

造形構想基盤科目

「創造的思考力」の根幹となる造形実習を通して、言語・造形言語によるコミュニケーション能力やプレゼンテーション力を磨くとともに、現代社会のさまざまな問題を産業の観点から読み解く講座などを開講し、「創造的思考力」を生かす社会についての理解を深めます。

専門基礎科目
専門基礎科目

3・4年次の専門課程の土台となる基礎実習や概論を学ぶとともに、多様な専門基礎領域を経験し、学生が今後追究したい領域や進路を考える機会の場です。具体的には、デザイン基礎、プログラミング基礎、言語表現と総合的なプレゼンテーション、フィールドリサーチ、語学学習や英語によるデザイン教育など、多彩な科目を開講します。

専門領域別科目

学生各自の希望に応じて、「クリエイティブビジネス」「クリエイティブテクノロジー」「クリエイティブヒューマンバリュー」の3つの専門領域に分かれ、基礎課程で培った「創造的思考力」を各領域で活用する具体的な方法を学びます。

専門総合科目

さまざまな発想法や批評的アプローチなどを用いて、問題解決に留まらない企画構想力をグループワークで学ぶ演習や、実際の企業や自治体と連携した産学プロジェクト演習など、「創造的思考力」を実社会に応用するための実践的な学びを展開します。

卒業研究・論文

クリエイティブリーダーシップコース

[修士課程]

カリキュラムの主体となるのは、「創造的思考力」を基盤に、イノベーティブな成果を導く企画・運営能力を身につける実践的かつプロジェクト型の演習です。企業や地域社会が抱える潜在的な課題を発見し、イノベーティブな解決策を見出すために、実務家教員や本コースの教育理念や研究環境に理解を示すパートナー企業と検討を重ねながら、実際のプロジェクトを推進します。
多彩な人材を迎え入れるため、本コースでは美術・デザインの専門的な教育を受けていない学生を対象に、造形教育の集中授業期間を設けているほか、1年を4つに区切るクォーター制を導入し、海外留学やインターンシップの実践など、自由な学び方を各自の目的に応じて築くことができるのも特色のひとつです。少人数制の授業と綿密な研究指導が受けられる体制を整え、夜間や週末に受講できる時間割を取り入れることで、社会人でも履修しやすい環境を実現します。

【教育課程表と時間割例】

教員紹介

クリエイティブイノベーション学科 / クリエイティブリーダーシップコース(2019年4月着任予定)

篠原 規行 教授・造形構想学部長

1960年香川県生まれ。[専門分野]映像制作全般、映像空間演出、撮影装置研究 [主な経歴]武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。従来の映像の枠を超えた表現と提示法を実践し、造形全般を視野にいれた映像領域イメージフェノメナンを展開する。

井口 博美 教授

1956年福岡県生まれ。[専門分野]デザインマネジメント、デザインサーベイ、マーケティング [主な経歴]武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。感性工学やマーケティング手法をベースに、自動車や情報通信機器等ID系を中心としたデザイン評価やデザインマネジメントの方法論を独自に研究・開発。基礎デザイン学会会員(設立発起人)、日本感性工学会会員(デザイン経営部会)、芸術工学会会員。

長谷川 敦士 教授

1973年山形県生まれ。[専門分野]サービスデザイン、UXデザイン、インフォメーションアーキテクチャ[主な経歴]東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(認知科学/学術博士)。2000年より「理解のデザイナー」インフォメーションアーキテクトとして活動を始める。2002年株式会社コンセント設立、代表を務める。国際的なサービスデザインの組織Service Design Network日本支部代表も務め、デザインの新しい可能性であるサービスデザインを探索・実践している。著書、監訳多数。

山崎 和彦 教授

1955年神奈川県生まれ。[専門分野]ビジョンデザイン、プロダクト/情報デザイン、デザイン思考[主な経歴]京都工芸繊維大学卒業、神戸芸術工科大学大学院博士(芸術工学)号取得、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程単位取得満期退学。日本IBM(株)UXデザインセンター担当マネージャー(技術理事)、グッドデザイン賞選定委員、日本デザイン学会理事、日本インダストリアルデザイナー協会理事、経産省デザイン思考活用推進委員会座長、人間中心設計推進機構副理事長を歴任。現在は、千葉工業大学知能メディア工学科教授、(株)Xデザイン研究所共同代表。

若杉 浩一 教授

1959年熊本県生まれ。[専門分野]デザイン、製品企画、製品開発[主な経歴]九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒業。株式会社内田洋行を経て、現在は内田洋行のデザイン会社であるパワープレイス株式会社にて、ITとデザインのメンバーを集めたリレーションデザインセンターを設立し、事業化を志す。企業の枠やジャンルにとらわれない活動を通して、企業と個人、社会の接点を模索している。

荒川 歩 准教授

1976年大阪府生まれ。[専門分野]心理学 [主な経歴]同志社大学大学院文学研究科博士課程後期課程。博士(心理学)。主な共編著書に『「裁判員」の形成、その心理学的解明』(ratik/2014年)、『考えるための心理学』(武蔵野美術大学出版局/2012年)、『ポイントシリーズ 心理学史』(学文社/2012年)、『〈境界〉の今を生きる』(東信堂/2009年)など。

岩佐 浩徳 客員教授

1970年新潟県生まれ。[専門分野]UXデザイン、マーケティング、ブランディング[主な経歴]多摩美術大学卒業。株式会社リクルートで全社横断での社内育成OFFJT、OJT、UX改善スキームの全社展開などを推進。現在は株式会社リクルートコミュニケーションズ で、専門役員としてカスタマーとの継続的な関係性・価値創出に向けた統合CXのプロセス化、仕組み化を構想・実践中。

高濱 正伸 客員教授

1959年熊本県人吉市生まれ。[専門分野]自立できる人間を育成するための教育全般の研究と実践[主な経歴]東京大学農学部卒業、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年に「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、学習塾「花まる学習会」を設立。算数オリンピック委員会理事。日本棋院理事。「官民一体型学校」「思考力授業」「子育て講演会」などの形で、公立学校に協力を行っている。

学部卒業後のキャリアイメージ

進路の一つに、大学院造形構想研究科への進学が挙げられます。造形構想専攻クリエイティブリーダーシップコースでは、本学科との連続性のある学びを展開し、大学で身につけた能力をさらに発展させることができます。
就職では、製造業、情報通信業、社会システム関連分野、公的機関など多様な分野で活躍することが予想されます。

  • 情報通信業

    私たちは日々「情報」を取捨選択しながら暮らしています。技術革新の進歩が目覚ましい時代だからこそ「情報」の機能と役割に精通し、それらを組み替えて新たなツールに展開できるプロフェッショナルが待ち望まれています。

  • 製造業

    地球規模で環境問題が取り沙汰される今日、利便性のみを優先したモノの大量生産は、控えられる傾向にあります。ただ機械的に作るのではなく、どうすれば人にも環境にもよいモノが作れるか。いま求められているのは、未来のモノの在り方まで提案できる製造者です。

  • 公共事業

    総合公園や多目的ホールなどの施設整備や、まちづくりに関わる事業など、市民の暮らしに役立つようなサービスを提供する仕事です。高齢化や価値観の多様化によって集団や個々のニーズにも変化が現れています。こうした現代社会の問題と今後の課題を同時に考え、解決できる人材が期待されています。

  • 総合職

    企画、広報、製品やサービスなどを紹介・販売する営業なども含まれる総合職では、臨機応変な対応力が求められます。また取引先や顧客に伝えたいことをきちんと説明し納得してもらえる伝達力や論理力、コミュニケーション能力が必須です。

企業の9割以上が本学科の卒業生の採用に
興味を持っています

開設にあたり、本学が全国の企業を対象に行った調査では、クリエイティブイノベーション学科の「社会的必要性」について、「必要だと思う」という回答が94.4%となりました。また、卒業生を「採用したい」と答えた企業も89.3%と約9割に上り、本学科の教育内容への社会的関心が高いことがうかがえます。

※調査対象:企業の人事関連業務担当者 調査エリア:31都道府県 調査方法:郵便調査(回収数:252件)

大学院修了後の
キャリアイメージ

本コースの修了者は、プロジェクト実践型のカリキュラムで身についた能力を生かし、さまざまなフィールドで活躍することが予想されます。

[クリエイティブリーダーシップコースで身につく能力]

  • チームを率いる
    リーダーシップ力
  • ビジネスにおける
    デザイン思考の活用
  • デザイン思考を活用した
    プロジェクトの企画・遂行能力
  • 潜在的なニーズを見出し
    俯瞰するデザイン思考

[想定されるキャリア像]

起業やスタートアップの実践、クリエイティブマネジメント、先端メディア表現マネジメントを担う職種としての
就職、ビジネス戦略・社会システム戦略・映像プロデュース戦略等を担う職種での活躍が考えられます。

例えば

  • ビジネススタートアップの
    プレイヤー

    クリエイティブリーダーシップやイノベーティブな発想を生かして、新しい技術やサービスを開発・提供し、ビジネスに昇華させる。

  • 企業内の事業開発
    プロジェクトリーダー

    企業内で、デザイナーの思考方法に基づいた事業開発を実践し、プロジェクトの新規提案やプロセスの妥当性を見極める。

  • サービスデザイナー

    従来のデザインフェーズのみならず、商品・サービス開発にもデザイン思考を組み込み、利用者に価値のある製品やサービスを提供する。

  • 地域プロジェクトの
    プロデューサー

    地域の自治体・企業における潜在的なニーズを把握し、地域の課題解決に向けた企画提案やプロジェクトの推進を行う。

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