プロジェクト概要

千葉県大多喜町にあり、株式会社良品計画が借り上げている旧老川小学校(廃校)の施設活用を通じて、地域活性化をデザインするプロジェクトである。大多喜町は豊かな水と農産物があり、竹を植林し筍や竹産業が盛んな城下町である。しかし東京近郊の千葉県に位置する大多喜町を含む全国で、人口減少と産業の衰退、廃校や公共施設の空き家化が進んでいる。本プロジェクトでは、地域特有のこの社会問題に、企業と地域と大学で提案を行う。


プロセスと成果(着眼点、アプローチ等)

地域のプレイヤーや行政にヒアリングを行いながら、数回にわたり現地の調査を実施し、竹を活かす生活、竹のコンポスト、いすみ鉄道の活かし方などの提案を行った。いずれも、地域でプレゼンテーションを行い、地域行政、鉄道経営者、良品計画金井会長との意見交換を行った。今後は実施に向けて更なる活動を行っていく。


学生の感想

プロジェクトが始まった最初の頃は、毎回の授業で大多喜を拠点に鉄道や廃校利用など様々な活動をしている人々の話を聞くことができました。そんな大多喜に対する熱意にあふれた人々の話を聞き、対話をしているうちに大多喜に対する理解が深まり、同時に取り組みたい方向性が明らかになっていきました。
院生や教授と関わる貴重な機会にもなり、とにかく予期せぬ視点を獲得する機会が至る所に散りばめられているプロジェクトだと思いました。(金谷泰平)


担当教員の総括

大多喜は豊かな自然の中で、孟宗竹を植林した経緯もあり、全国に存在する竹問題と同時に竹を利活用する新しい社会の可能性がある。私は数年にわたり大分や台湾、中国、インドネシアと連携しこのテーマに挑んできた。大学関係、企業、有識者との連携やネットワークが形成できているのもこの活動の成果と言える。世界が注目する高循環マテリアル「竹」の活用は新しい時代の社会のあり方を投げかけていると思える。社会全体で取り組むべきテーマと言える。
引き続き活動を実践していく。

  • 連携先

    株式会社良品計画・パワープレイス株式会社・⼤多喜町

  • 担当教員

    若杉浩⼀

  • 実施年度

    2021年度

  • 定員

    学部3年若⼲名/⼤学院5名