プロジェクト概要

クリエイティブイノベーション学科の学生たちが、自分たちのデザインとアートによる創造的思考力の学びを振り返りながら、「新しい学び」を作っていくプロジェクト。学生たちは研究パートナーでありフィールドである北海道岩見沢市に約1ヶ月滞在し、地域の小学生と共に「学びのデザイン」を行った。
学生はまず東京にて、ワークショップや議論を通じて自分たちのこれまでの学びを振り返り、提示したい学びの方向性を設定した。その後岩見沢市へ移動し、北海道教育大学のキャンパスにて小学生向けにその学びプログラムを実践した。
最終的に学生チームは「じぶん探求ラボ──表現を通じた自己理解と他者理解」「あそび改造ラボ──課題発見と試作」「ひらめきクラフトラボ──構想と実践の試行錯誤の体験」の3つの学びプログラムを開発し、それらは協力いただいた栗沢小学校、北真小学校にて授業として実施された。この成果は、北海道大学・北海道教育大学・岩見沢市の関係者向けに共有され、今後のプロジェクトに引き継がれる。
学生は、学び自体をデザインすることで自身の学びを振り返り、またこのデザインのプロセスを通じて学びとはなにかを探究することとなった。


学生の感想

私たちは、アート・デザイン思考を軸とした「新しい学び」として、自己表現や物作りなどの子供達にとって重要な体験を提供できるようなワークショップを実施しました。そして、それらの実践を通じて、こちらが全力でやらなければ、子供達は応じてくれないということに気付かされました。私たちの手加減や上から目線の立ち振る舞いを、子供達は簡単に見透かすため、こちらも同じ目線に立ち、子供達以上の熱量を持って臨むことが、結果的に学びを上手く伝えることに繋がると感じました。また、このような試行錯誤のプロセスはアート・デザイン思考に通じた実践的な経験そのものであり、自分自身も成長できたと思います。(秋吉慈人)

  • 連携先

    北海道大学、北海道教育大学、岩見沢市

  • 担当教員

    長谷川敦士

  • 実施年度

    2023