プロジェクト概要

森林資源の価値化のデザイン、宮崎県の事業プログラムに学生が参加することになっている。今年度は昨年度の学生が年間を通じて計画していた「山大感謝祭」の実施を3年生と一緒に行なった。最初は林業と自分達の暮らしの遠さに戸惑い、また共同生活の対話に苦しむが、次第に関係性も深まり、地域のコミュニティーに接しながら本質的な価値や意味に気づいていく。面倒臭い、答えを欲しがる体質が、次第に自ら問いを立てる能動的スタイルに変貌していくのである。本当に、学生にとっても、地域にとっても、指導する側にとっても、苦しいが楽しい時間であり、本質的学びであると言える。生産者と、都市部の市民妻ぐメディアや、活動、里山の再生計画と様々な分野への彼らの眼差しや提案は、簡単ではないが継続する活動として、積み重なっていく。まさしく地域と継続的なデザイン活動という意味では学生達が率先して行なっている点においては、大きな成功事例と言える。


学生の感想

東京育ちの私にとって「林業の再資源化」というテーマは具体的に想像できないものでした。しかし宮崎に実際に行って、豊かな風土や山と人の暮らしの密接な関係を学んだことは、自分の生活や将来について考え直す大きなきっかけになりました。また、メンバー6人での1ヶ月の古民家生活はすごく刺激的で楽しい時間でした。温かく迎え入れてくださった宮崎の人・メンター・プレイヤーの方々には感謝しきれません。メンバー一同、引き続き課題の仕上げに精進します。(千葉桃子)

  • 連携先

    宮崎県庁、宮崎⼤学

  • 担当教員

    若杉浩⼀

  • 実施年度

    2022

  • 定員

    学部3年6名