プロジェクト概要

東京都大田区では、「おおたクリエイティブタウン構想」を構成する一つのプロジェクトとして2012年から、町工場を公開しモノづくりの技術や職人と触れ合う見学・体験プログラム「おおたオープンファクトリー」実施しています。この活動では、近隣住民の地域への愛着の醸成、町工場の人材育成や新たなモノづくり、地域価値のプロモーションなどが期待され、モノづくりの現場やまちに魅力的な人材を惹きつけるプラットフォーム(土台)を担うべく活動してきました。しかし近年は、コロナ禍の影響もあり参加する工場が減少し、発展に向けた新たな視点が求められていました。これまでも、まちづくりに関する知見を有する他校の大学生が連携し魅力あるイベントなどの活動を推進してきましたが、本年度より本学の学部生と大学院生が関わることで、サービスデザイン等のアプローチを使い、丁寧な現場観察と関係者との対話を通じた工場の人々やモノづくりの魅力の再発見および、大田区が持つ独自のモノづくりコミュニティの発展的な未来像を感じるタッチポイントのアイデアをデザインするという独自性の高い活動を行い、関係者の皆様からは高評価をいただきました。


学生の感想

私は産学プロジェクトを通じて、目に見えない価値を可視化しアウトプットする力が身についたと感じます。自らが主体となって学外とのつながりを作り、続けていくという行為は自分にとっては初めての経験で不安もありましたが、ものづくりを支える人々と携われることは良い刺激となり、大田区オープンファクトリーという大きな話を、自分ごとまでミクロ化し考えていくというプロセスにも楽しんで関わることができました。(松井沙南)

 

  • 連携先

    株式会社グラグリッド、一般社団法人おおたクリエイティブタウンセンター、一般社団法人大田観光協会

  • 担当教員

    丸山幸伸

  • 実施年度

    2023