カリキュラム

2021年度

銀座ウインドウアートプロジェクト

連携先
株式会社資生堂
期間
2021年4月〜12月
担当教員
井口博美
内容

このプロジェクトは、『人も自然の一部である』という資生堂のサステナビリティの考え方をベースに、銀座の「人の生態系」を体験的に深掘りし、人の営みによって成り立つまちのポテンシャルを読み解くことから未来を切り開こうとする挑戦的な試みである。銀座には老舗や高級店が立ちならぶイメージが先行するが、エリアによりまちの表情は異なる。銀座になじみがなく居場所をもたない学生たちは、エリアごとに3グループに分かれ、パフォーマンスの手法を用いたアーティスティックリサーチによる路上観察を進めた。そして「銀座を生きる人々」との 対話の時間を設け、見過ごされがちな銀座の日常にあらためて価値を見出し、まちの人々と自分たちとの間の感覚的でありながら本質的な関係を築くために、ことば -音-色を媒介にした<実験的パフォーマンス>を多彩に展示展開した。大学内の教育リソースに加え、資生堂社内外のクリエーターや専門家、銀座を生活や仕事の場とする人々を巻き込んだ共創プログラムにより生み出された展示企画は、新陳代謝を繰り返すサステナブルな街である銀座のあり方と未来を改めて考える機会にもなり、社会的反響も大きいものであった。