造形構想研究科博士後期課程に在籍する安井 彩乃さんの研究論文がSpringer Nature発行の国際学術誌『Artificial Life and Robotics』に掲載されました。
また、本論文の内容に基づき、2026年1月21日〜23日に別府で開催された国際シンポジウム「AROB-ISBC 2026(31st International Symposium on Artificial Life and Robotics)」にて口頭発表を行いました。
論文掲載サイト▽
https://link.springer.com/article/10.1007/s10015-025-01111-4
国際学会公式サイト▽
https://isarob.org/symposium/
論文タイトル: 「HARVEE: research on AI-based hybrid system generating cooperative behavior between human and abstract object」(HARVEE: AIを用いたハイブリッドシステムによる、人と抽象的なオブジェクトの協調的インタラクションの研究) 私は、人とエージェントが身体的な対話を重ねる中で、一方が他方を動かすのではなく、互いの振る舞いが協調し合い、ひとつのシステムとなって振る舞う。そんな自他の境界を越えた「創発的」な体験の心地よさを求めて、クリエイティブイノベーション学科での学びを起点に、一貫して研究を続けています。
本研究の目的は、人と抽象的なオブジェクトの、身体の振る舞いを通じた協調的なインタラクションを構築することです。本研究では物理エージェントシステム「HARVEE」を開発しました。AIによる骨格検出と独自開発のアルゴリズムにより、人の振る舞いに応じてオブジェクトが身体を傾ける・揺らすといった振る舞いがリアルタイムで滑らかに変化し、人との相互作用を実現しました。
従来の研究では生物的なメタファー(目やしっぽなど)を用いることが多いなか、本研究では「しずく型」という極めてシンプルな抽象形態を採用しました。身体の振る舞いの変化そのものによって人とエージェントの協調を実現するデザインフィロソフィーが、国際会議および学術誌において評価されました。