- 連携先
- 株式会社都市テクノ
- 期間
- 2021年4月〜2022年4月
- 担当教員
- 若杉浩一
- 内容
東京の下町である根津・谷根千は昭和の雰囲気が今なお残っているものの、商店街も空き家、空き地が点在している。このような光景は、地方のみならず東京でも深刻化している。本プロジェクトは、ゼミ生が 2 年前より地域に入り、地域コミュニティーをつなぎ始めたことから始まった。今回、このメンバーが根津の商店街に学びの食堂を立ち上げた。ここでは、子供からお年寄りまでが立ち寄り、共に学び、小さい商いが花開いていくコミュニティが実現している。メンターであるビル解体・空き家管理を行っている企業と協働し、根津・下町の解体が進む商店街や地域コミュニティを調査・分析し、コミュニティ再生のための商品開発、イベント開催、サービス開発をおこなった。
学生たちは、空き家問題やコミュニティーの喪失を目の当たりにすることで、東京の未来を体感したであろう。新陳代謝の激しい都市と、その一方で失われゆく街の記憶やコミュニティの温もりから多くの着想を得ていたように思う。今後も、継続的な活動を通じて東京の地域デザイン活動を推進していきたい。