プロジェクト概要

学部4年生による本プロジェクト(前期)の「いすみ鉄道ファッションショー」に引き続き、学部3年生(9名)による後期プロジェクトという位置づけでの実施プログラムである。

市街の中心地にある大原駅に降り立った学生たちの第一印象は、「街の様子が掴めない、寂しい、何をしていいか分からない…」等々。ほぼ1か月間はフィールドリサーチや宿泊体験に時間を費やし、3つのチームが「“いすみ人”になる」という共通テーマの下で①手作り、②高校生、③東京、というサブテーマを設定して、地域づくりや商店街の活性化につながるコンセプトを提案。具体的には、①伝統工芸品の世界をもっと身近にするための「張り子のワークショップ」、②志願者が減少している大原高校の魅力を伝えるための「大原駅前イルミネーション・イベント」、③東京の忙しない生活を忘れられる「エスケープ(逃避行)ツアー」等のデザインを行った。今年度の最大のトピックスとしては、市役所から駅前にムサビ活動拠点が当てが割れ、11月14日にはムサビ生と大原高校生が一緒になって旧い建物を白いペンキで塗装する共創セレモニーを実施したことである。


学生の感想

このプロジェクトを通して、リアルなまちの課題に取り組む難しさを感じると同時に達成感を覚えながら、本当に多くのことを学びました。
いすみへの訪問を重ねる中で様々な人と関わり、地域には実際に行って過ごしてみなければ分からない良さと課題の両面があることを知りました。そんなリアルなまちに対して「外から来た私達ができることは何なのか」、「それを理想やただの自己満足で終わらせず、社会に実装するためにはどうすべきか」を仲間と共に真剣に考えられたことは、とても貴重な経験になったと思います。(浅沼しずか)

  • 連携先

    いすみ市(市役所)、いすみ市商工会、大原中央商店街協同組合

  • 担当教員

    井口博美

  • 実施年度

    2022

  • 定員

    学部3年9名