プロジェクト概要

滋賀県多賀町は、ひこにゃんで有名な彦根市に隣接した中山間地域で、人口7000人ほどの町。多賀地区と大滝地区の2地区にそれぞれ小学校が1校ある。多賀地区は多賀大社の門前町やキリンビールの工場がありある程度活気があるが、大滝地区は人口減少、高齢化が急速に進み、小学校の人数が50人台となり、その存続も危ぶまれている。
そうした中、大滝地区では、地域住民と地元関係者、滋賀県立大学が連携し委員会を組織し、地域資源を活かした魅力づくりを検討してきた。2022年4月には、委員会に携わっていた学生が、地域おこし協力隊として地域に入り、住民とともにNPO法人おおたき里づくりネットワークを立ち上げ、活動を開始している。委員会で検討してきた地域の課題解決や、農家レストランづくり、地域商社の立上げを目指している。
本プロジェクトでは、大滝地域でのフィールドワークを通じて、地域商社のコンテンツを開発した。大滝地区にある犬上神社にまつわる忠犬伝説に着想を得て「こいしまる」ブランドを開発、縁起米や縁起風呂敷、お守りなどの商品に展開した。


学生の感想

産学プロジェクトを通して、実際に自分で体験することも、一度離れた視点から見つめることも大事だと学びました。そしてこの2つを行き来して考えを深めることが重要だと気づきました。
現地での体験は基盤となりますが、それは大滝特有か、その要素は商品を展開する可能性があるかは一度離れて考える必要がありました。また、売れる商品を考えすぎて大滝らしさや自らが経験した感動を置いていってしまうこともありました。
このプロジェクトで今後も軸になる貴重な経験をし、学びを得ることができたと思います。(矢野美悠)

  • 連携先

    滋賀県多賀町⼤滝地区 NPO法⼈おおたき⾥づくりネットワーク(滋賀県多賀町/滋賀県⽴⼤学地域共⽣センター 鵜飼修教授)

  • 担当教員

    岩嵜博論

  • 実施年度

    2022

  • 定員

    学部3年5名