実社会を変革する
「創造的思考力」

時代は目まぐるしく変化しています。
それに伴い社会問題も多様化し、さらに複雑化しています。
「何が問題となっているのか?」「いま何をすべきか?」
こうした問いを自ら発し、解決の方法を打ち出して実践できる力を、
いま世の中は求めています。

武蔵野美術大学は創立以来、独自の造形教育と教養教育によって、
個々の「創造的思考力」を育んできました。
ものづくりをする上では、発想力や造形力が試されます。
つくり上げたものを他者に伝えるためには、論理力や伝達力が必要不可欠です。
これらの力を総合的に学ぶ中で磨かれる「創造的思考力」は、
現代社会に潜むさまざまな課題を解決の方向へ導く可能性を秘めています。

この度、新設される造形構想学部は、「創造的思考力」を
実社会に応用するための具体的な方法を学ぶ、
新たな美術大学としての試みの場となります。
そのために、産業社会の仕組みを踏まえ、最先端技術の現在を知り、
とくに新学科では、都心キャンパスにおいて企業と連携した
プロジェクト型の実践的な授業を行います。
これからの社会を担い、かつ牽引していけるような、
「新しい価値」を創出できるイノベーティブな人材の育成を目指します。

武蔵野美術大学

概要

ムサビは2学部12学科の新しい体制に、
大学院も2研究科3専攻に。

造形構想学部

武蔵野美術大学独自の造形教育と教養教育によって培われる、思考力を中心とした総合的な力のことを、私たちは「創造的思考力」と呼んでいます。
造形構想学部では、この「創造的思考力」を駆使して、実社会に潜むさまざまな問題を自ら見出した上でそれを解決し、世の中に新たな価値を創出できる人材を育成します。

クリエイティブイノベーション学科(新設)

”アイデアや仕組みづくり”のできる思考力を養い、実社会で応用・実践できる力を身につけます。
企画を考えたり、発想力に自信があったり、物事の背景や成り立ちとその後の展開に興味があったり、まだ世の中にない「何か新しいこと」を始めたいと思っている人を待っています。
[ 入学定員:76名 ]

映像学科(造形学部より移設)

テクノロジーの進歩やメディアの多様化によって、「映像」はいまでは、私たちの生活に身近なものとなりました。
こうした時代の変化を踏まえ、実社会との連動を重視し、映像全般を通じて、さまざまなビジネスや、それらの仕組み自体を考え出せるクリエイター、プロデューサー等の育成を目指します。
[ 入学定員:76名 ]

「造形構想学部」の核となる3つの領域 

クリエイティブ、ビジネス、テクノロジー。造形構想学部ではこれらを融合した学びで、「創造的思考力」に磨きをかけます。
また、現代社会や産業との関わりを具体的に意識したカリキュラムを通じて、応用力と実践力を身につけます。

クリエイティブ

一つのカタチが出来上がるまでは、さまざまな思考のプロセスを辿ります。“ものづくり”に関わることは、経験値を高め、思考力を磨くことに繋がります。

●アート/デザイン:人の心を揺さぶり、新しい価値を提供するのがアートだとすれば、人の暮らしを快適かつ豊かにするのがデザインの役割と言えます。両者を学ぶ中で個々が考えを深め、人間力を養います。

ビジネス

「ビジネス」は「事業」や「企画」といった“仕組みづくり”のことを意味しています。社会や行政などとも関わりながら、まだ世の中にはない構造を自ら生み出す力を身につけます。

●サービスデザイン:さまざまな利用者を想定し、その人たちの立場にたって、それをどんな形で提供するのが有効かを考え、実践する方法論を学びます。

●ブランディング:たとえば商品名やロゴマークなどを見て、瞬時にその意味が分かるのは、ブランディングの力によるものです。こうした「人々に共通のイメージを持たせる方法」を模索します。

テクノロジー

私たちの生活はいまや、最新の科学との関わりを無視できません。そのため、先端技術の革新性や展望を知ることで、従来の発想にはないデザインの可能性を追究できると考えています。

●IoT:Internet of Thingsの略称。インターネットを介して遠近にあるモノの情報を知りつつ、それをコントロールすることができる技術は、これまでにないサービスの可能性を秘めています。

●UXデザイン:UXはUser Experienceの略称。利用者の環境や目線に合わせ、一人ひとりの、延いては集団における「心地よさの体験」を追究し、そのモノや空間を実現化することは、現代社会に強く求められています。

入学試験

勉強でも、課外活動でも。
あなたがいま夢中になっていること。
それを、入学試験で活かせます。

文系・理系を問わず、新しいことを考え、実現したい人を募集します。
構想力やプレゼンテーション能力を見る「構想力重視方式」の他に、「文系学力重視型」、「理系学力重視型」の試験や
「センター方式」など、多様な試験を用意しています。美術予備校に通うなど、特別な準備は必要ありません。アート、
デザインの知識と技術は、入学後に基礎からしっかりと学べます。

造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科

入試方式 内容 予定時期
総合
入試
構想力重視方式 「研究計画書」、「構想力テスト」、「面接」で合否を判定。
構想力やプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、
リーダーシップ力などを重視します。
2018年
11月中旬
学力重視
方式
英語力
重視型
「英語(外部検定試験)」、「小論文」、「面接」
で合否を判定。
2018年
12月中旬
数学力
重視型
「数学」および「面接」
で合否を判定。
2018年
12月中旬
造形構想学部統一入試 「国語」「英語」「数学」から3科目(または選択2科目)
を受験し、得点が高い2科目の総合点で合否を判定。
2019年
2月上旬
学科別
入試
一般方式 文系学力
重視型
「英語」「国語」を必須とし、「日本史」「世界史」の中から1科目を選択。
計3科目の総合点で合否を判定。
2019年
2月上旬
理系学力
重視型
「英語」「数学」を必須とし、「物理」「化学」の中から1科目を選択。
計3科目の総合点で合否を判定。
2019年
2月上旬
センター
方式
センター
3教科型
大学入試センター試験の全科目中から特定の3科目を受験し、
その総合点で合否を判定。
2019年
1月下旬
センター
5教科型
大学入試センター試験の全科目中から特定の5科目を受験し、
その総合点で合否を判定。
2019年
1月下旬
外国人特別方式 「EJU」(出願資格)、「小論文」、「面接」
で合否を判定。
2018年
12月下旬

造形構想研究科 クリエイティブリーダーシップコース

入試方式・内容
一般 「研究計画書」、「小論文」、「面接」で合否を判定。 社会人 「研究計画書」および「面接」で合否を判定。
  • 映像学科の入試は従来の方式と大きく変わりません。造形構想学部統一入試を新たに実施する予定です。
  • 大学院 映像・写真コースの入試は従来の方式と大きく変わりません。
  • 記載内容は構想中であり、正式には「学生募集要項」をご確認ください。

カリキュラム

造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科
1・2年

鷹の台キャンパス

「造形・教養教育」と「現代社会・産業知識」。
2つの軸で「創造的思考力」を養う、凝縮された2年間。

造形(表現やものづくり)と教養を学び、「創造的思考力」の基盤を固めます。
また現代社会や産業のシステム(成り立ちや構造)を踏まえつつ、独自の演習・実習科目などを通じて、多様な視点・切り口から、ものごとに潜む問題を見抜く観察力・洞察力を磨きます。

クリエイティブイノベーション学科 1・2年 授業内容造形教育と教養教育で「創造的思考力」を育む

総合的な造形教育とあわせて、美術・デザイン領域のみならず、現代社会や産業を含めた幅広い教養教育を展開。ものごとへの深い洞察力、広い視野、多様な考え方を養います。

造形教育

造形実習/造形演習/クリエイティブイノベーション実習

教養教育

教養文化/身体運動文化/言語文化/造形文化

現代社会と産業への理解を深める

造形教育で培った「創造的思考力」を活かすには、それを活かす社会についての理解を深めることが大切です。そこで、美術・デザイン領域のみならず、現代社会や産業に対する幅広い知識を修得します。

現代産業論 Ⅰ〜Ⅳ

現代社会が抱えるさまざまな問題を産業との関連という観点から学んでいく授業です。産業構造の変遷を踏まえ、産業とテクノロジー、産業とアート・デザインの関連性を学びながら、現代社会の諸問題を考えていきます。

フィールドリサーチ Ⅰ・Ⅱ

自分の問題意識を広げ、他者の視点を取り入れるために、学外実習形式でさまざまなリサーチ・分析スキルを身につけます。

造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科
3・4年

市ヶ谷キャンパス

都心キャンパスでの企業と連携したプロジェクト型授業で、
「創造的思考力」を実社会に応用する2年間。

アクセスの良い都心キャンパスだからこそ、企業と密に連携し、実社会の中で学べます。コラボレーションを後押しする産学プロジェクトスペースも設置し、プロジェクト型授業で、リアルな課題に挑むことができます。
さらに実践的な教育のため、企業へのインターンシップに向けた独自のネットワークを築きます。また、大学院と一体の教育を行い、大学院生と議論を交わしながら、より多様で、高いレベルのアイデアを生むための環境を用意しています。

クリエイティブイノベーション学科 3・4年 授業内容ビジネス・モノ・ヒト視点による演習・講義

ビジネス・モノ・ヒトの3つの視点により構成された授業・演習を通じて、これまでに培った「創造的思考力」を実社会で活かす方法を学びます。

クリエイティブビジネス
<ビジネス視点>
クリエイティブビジネス論Ⅰ

企業経営やビジネス分野においてデザインを活用できるよう、マーケティングの基礎理論やリサーチの具体的な手法などについて学習します。

クリエイティブビジネス論Ⅱ

少子高齢化や東京一極集中の解決にもつながる、サステナブルデザイン、ユニバーサルデザインなど、「コト」や「場」のデザインを学びます。

クリエイティブビジネス演習

具体的な商品事例を研究し、仮想の商品ブランド開発実験を通して、ブランド価値を創出するプロセスを総合的に体験します。

クリエイティブテクノロジー
<モノ視点>
クリエイティブテクノロジー論Ⅰ

AIやIoTをはじめ、情報系の最新技術にフォーカスしながらクリエイティブなデザインを提案するアプローチを学びます。

クリエイティブテクノロジー論Ⅱ

デジタルファブリケーションをはじめ、「モノ」系の最新技術にフォーカスしながらクリエイティブなデザインを提案するアプローチを学びます。

クリエイティブテクノロジー演習

3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションについての基礎知識を紹介し、その技術が普及した社会の変容について議論します。

クリエイティブヒューマンバリュー
<ヒト視点>
クリエイティブヒューマンバリュー論Ⅰ

「使いやすい」サービスや商品を設計するための認知心理学と、「気持ちのよい」製品やサービスのための感性工学の考え方と活用方法を学びます。

クリエイティブヒューマンバリュー論Ⅱ

ヒューマンバリューを高めるための多様なデザインの考え方やアプローチを学び、実践力を養うためワークショップや演習を実施します。

クリエイティブヒューマンバリュー演習

ユーザー体験を考慮したデザイン提案を目標に、調査・分析を実施し、ユーザー視点でのデザインスキルを身につけます。

1年を4つに区切るクォーター制で、さらに自由な学びを実現。
夜間6限制などの独自の教育システム。

都心キャンパス(大学院含む)ではクォーター制を導入予定。夏休み+1クォーターといった大きな時間をつくることで、海外短期留学したり、インターンシップ期間を伸ばしたり、大型プロジェクトに参画するなど、
多様な学びが実現できます。また、社会人も授業を受けられる時間帯を作ったり、2つのキャンパス間を自由に行き来して学べるよう、始業時間をずらすなど、柔軟性の高いカリキュラムを目指します。

大学院修士課程
造形構想研究科 造形構想専攻
クリエイティブリーダーシップコース

市ヶ谷キャンパス

チームを率いる実践型プロジェクトで、
「創造的思考力」を「クリエイティブリーダーシップ」に昇華させる2年間。

徹底したプロジェクト実践型のカリキュラムにより、実社会でチームを率いる力を高めます。学部との合同演習では、学部生のマネジメントを経験し、リーダーシップ力を身につけます。
スタートアップ研究など、新しいビジネスやサービスを生み出す方法を実践的に学ぶことが可能です。クリエイティブマネジメントや、起業・スタートアップ、ビジネス戦略といったフィールドで活躍する人材を育成します。

クリエイティブリーダーシップコース1・2年 授業科目(抜粋)クリエイティブリーダーシップを実践研究

分野を横断した新しいサービスデザインやデザインビジネス研究を通じて、社会問題の解決や新しい仕組みづくりでのリーダーシップを身につけます。

  • 造形構想基盤講義
  • 造形構想基盤演習
  • Creative Research
  • 造形言語リテラシー演習Ⅰ・Ⅱ
  • 情報表現研究
  • 知的財産戦略論
  • クリエイティブリーダーシップ特論Ⅰ
  • クリエイティブリーダーシップ特論Ⅱ
  • 造形構想研究指導Ⅰ・Ⅱ(ゼミ)
  • 産学プロジェクト実践研究Ⅰ・Ⅱ
  • スタートアップ研究

[集中授業期間]

  • インターンシップ
  • 造形言語リテラシー実習
  • 国内フィールド研究
  • 海外留学(語学・プロジェクト)

クリエイティブリーダーシップコースでは、時間割など学びやすい環境を整え、社会人の受け入れを積極的に行います。

こんな進路が待っています。

「創造的思考力」を応用・実践できる人材は、卒業後も実社会において幅広い分野・領域でその能力を発揮できます。企業に属することはもちろん、自ら会社を立ち上げたり、大学院で培った「リーダーシップ」によって、モノとヒトとビジネスにおける既存の関係性を変革し、世の中を牽引するような人材が現れると確信しています。そうしたヴィジョンを見据えながら、他にも活躍が考えられる、進路の一例を以下にご紹介します。

情報通信業

私たちは日々「情報」を取捨選択しながら暮らしています。技術革新の進歩が目覚ましい時代だからこそ「情報」の機能と役割に精通し、それらを組み替えて新たなツールに展開できるプロフェッショナルが待ち望まれています。

製造業

地球規模で環境問題が取り沙汰される今日、利便性のみを優先したモノの大量生産は、控えられる傾向にあります。ただ機械的に作るのではなく、どうすれば人にも環境にもよいモノが作れるか。いま求められているのは、未来のモノの在り方まで提案できる製造者です。

公共事業

総合公園や多目的ホールなどの施設整備や、まちづくりに関わる事業など、市民の暮らしに役立つようなサービスを提供する仕事です。高齢化や価値観の多様化によって集団や個々のニーズにも変化が現れています。こうした現代社会の問題と今後の課題を同時に考え、解決できる人材が期待されています。

総合職

企画、広報、製品やサービスなどを紹介・販売する営業なども含まれる総合職では、臨機応変な対応力が求められます。また取引先や顧客に伝えたいことをきちんと説明し納得してもらえる伝達力や論理力、コミュニケーション能力が必須です。

Q&A

造形学部とどこが違うのですか?

造形学部も多様な学びがありますが、“表現やものづくり”を基盤とした学科が多いです。実際に手を動かして“ものづくり”をしたい人は造形学部の方が向いているかもしれません。新設となる造形構想学部では、“アイデアや仕組みづくり”に重点を置いています。“ものづくり”が苦手でも、想像力や思考力、発想力を活かして、何か新しいことを始めてみたいと思う人を歓迎します。

絵が描けなくても入れますか?

まったく問題ありません。クリエイティブイノベーション学科では個々の想像力や思考力、発想力を重視しています。入学試験においても実技は課さず、高校での学びを中心とした学力試験とするほか、総合入試ではプレゼンテーションや面接で合否を判定します。ですので、基礎的な学力を身につけ、総合入試では、自分の意見や考えをしっかりと人に伝えられるようにしておくことが大切です。

芸術系以外の総合大学志望からの変更もできますか?

もちろんできます。新学部は、文系・理系の枠にはとらわれません。たとえば、経済学部、経営学部、商学部、理工学部を目指している方なども歓迎しています。「実社会のさまざまな問題解決」「新しい価値の創出」を可能とするため、クリエイティブイノベーション学科では最先端の技術や現代社会における産業のシステムなどについても学びます。この過程では当然、経済学、商学(産業のシステム)、理工学(最先端の技術)などの知識も深く関係してきます。従来とは異なった視点から上記の学問領域を活かそうとするのも、本学科の特長です。

どんなことを勉強できますか?

携帯電話からスマートフォンへの進化(イノベーション)は、社会や人々の暮らしに大きな変化をもたらしましたが、実現のためには、技術やデザインの向上だけなく、それをどう展開すれば世の中全体を活性化できるかという“仕組み”や“構造”を考え出して実践し、社会を牽引することが必要でした。新学科では「創造的思考力」を活かし、よりよい世界の在り方を、具体的な方法論と実行力で実現できる人材育成を目指しています。

都心キャンパスはどんな環境ですか?

「市ヶ谷」駅前の、とてもアクセスしやすい場所になります。こうした立地を最大限に活かし、都心キャンパスでは、企業と連携したり、起業家などを講師に招いたりしながら、より実社会の状況に即した、実践的なカリキュラムを展開します。社会の動向を肌で感じながら、現状の問題はもちろん、これから解決すべきさまざまな課題を自分なりに考え出せるような、先見的な洞察力をも身につけることができます。

スケジュール(予定)

2018年、6月:オープンキャンパス、7月:募集要項公開、8月:真夏のオープンキャンパス、10月:10月中旬大学院入試(A日程)、11月:11月中旬〜12月下旬総合入試外国人特別入試、2019年、1月:大学入試センター試験大学院入試(B日程)、2月:2月上旬学部統一入試学科別入試、4月:入学式