シュ バイカ(UIUXデザイナー)

● 就職先
リクルート
● 採用職種
UIUXデザイナー

上海の総合大学にある視覚伝達デザイン系の学科を卒業したあと、クリエイティブリーダーシップコース(以下、CLコース)に入学しました。学部3年生のときに、通っていた大学と武蔵野美術大学との国際交流プログラムがあったのがきっかけです。入学してみて分かったのが、CLコースは半分以上が社会人で構成されているので、年齢や境遇がバラバラなんですよね。そこがまずおもしろい。学部を卒業してすぐの院生もいれば、エンジニアやマーケターとして働きながら通っている人もいるんです。なので、1年目は背景の違う人たちとグループワークをたくさん重ねて、そういった背景の違いから様々な気付きが生まれるのが大きな特徴だと思っています。お互いの領域にそんなに詳しくないからこそ、色々な視点からのアドバイスが生まれるのもありがたいですね。

2年間を通して記憶に残っているのは、スタートアップを構想する課題です。「まずは自分のビジョンを立てなさい」と言われてすっごく悩んだんですが、そこで自分が立てたのが『どこでもハッピーランド』でした。端的にいえば、どこでも遊園地のように楽しんでいくことが自分自身の取り組みたいテーマだなと気付いて。じゃあ「どこでも楽しめるようにするには?」というテーマで、学内をフィールドに制作を行いました。この言葉が見つかったことで、初めて自分が今までやったことと、これからやりたいことが繋がった感じがしましたね。

また、CLコースに入って、初めて色々なバックボーンを持つ方と接するようになりました。学部時代は、課題をもらって、対象者へインタビューしたあとは、自分でコツコツ進めることが多かった。けれどCLコースでは「ターゲットと接することを大切にしろ」と毎日言われました。そのおかげで、本当に様々な人と接する機会が増えましたね。

2年次からは個人研究に分かれるんですが、その研究分野も幅広くて。ビジネス領域の研究をしている人もいれば、AI学習に取り組む人、妊娠・出産について研究する同期もいます。自由度が高い分、興味を絞るのが大変でした。

いろいろ悩んだ結果、住民参加を促すため、「地域イメージの形成・共有を活用したアプローチ」を研究テーマに決めました。友人から誘われた地域活動に参加するうちに固まっていった部分もありますし、学部時代の卒業制作とも地続きなテーマでもあります。当時は地元・上海の地域社会への関心と、参画を促すような制作をしていたので。

CLコースに入って、日本の地域活動と接する機会を通して感じたのは、地域社会に参加すること自体に難しさを感じていたり、面白くないと思われていること。じゃあその「面白くない」とされているものを、どう面白く感じさせるか。これは自分のライフテーマとも繋がっています。

社会に出てからしたいこと

私は、課題に対して自分の体験から考え始めることが多いので、企業よりも消費者を対象にした仕事のほうが自分に合いそうだなと思って、リクルートへ就職を決めました。変化と多様性、人との繋がりを大切にできる環境で働きたいと考えているので、そういう環境を大切にしながら活躍していきたいです。

大学院進学を考えている人に一言

 もし自分のやりたいことを決められないとき、好奇心に溢れていて、何にでも興味がある場合は、CLコースを選んだ方がいい。本当に色々な場を提供してもらえるので。どんな分野に興味があっても、CLコースならそれを研究するために相応しいフィールドが見つかると思います。