今枝菫子(デザイナー職

● 就職先
ナビタイムジャパン
● 採用職種
デザイナー職

授業内での制作もプログラミングをしたり、デジタルメディアを使用したものが多かったです。とはいえ初めからデジタル領域に関心があったわけではなくて。大学1、2年生でいろいろな授業を受けるうちに「これが得意だな」「ちょっと無理かも」と自分に合った領域が見つかっていきました。私の場合は彫刻や絵画制作より、デジタル領域のほうが得意。元々理系なのもあって、道筋がはっきりある方がやりやすいタイプなんです。なので明確なプロセスが存在するUX/UIデザインは考えていて楽しいんですよね。

もう一つ、プロセス全体に関わるのも好きで。学部3年生の必修授業である「産学プロジェクト実践演習」で、フィールドワークをもとに地元の方達へ街おこしのアイデアを提案しました。滋賀県多賀町は犬に関する伝承を大切にしてる地域で、神社にも犬の神様が祀られていています。犬の健康を祈りに来る人もちらほら来る。それなら犬にまつわるコンテンツを制作しようと、犬と一緒に使えるお皿やロゴを制作して提案しました。町の人も喜んでくれて、授業後にそのロゴの権利を譲渡したんです。その後実際にロゴが使われてたり、色々展開してくれていて。プロジェクトがその地域の人に実際に渡せたっていうのは、めちゃめちゃ大きな体験でしたね。

産学プロジェクト実践演習で訪れた滋賀県多賀町でのフィールドワーク

そういう個人課題とグループワークを重ねていった結果、キャリアセンターでポートフォリオを見てもらう過程で、デジタル領域の仕事でプロジェクトに一貫して関わりたい気持ちが明確になっていきました。「課題発見から始めて、最終的な成果物まで一貫して携ってることが多いね」と指摘してもらって。ただそういう業務は、クライアントワークが中心のデザイン会社だと難しいなと思いました。でも自社開発の事業をしていれば、課題点を見つけて実装するまで一貫して関わることができる。そういう理由もあって、ナビタイムジャパンへ焦点を絞っていきました。

産学プロジェクト実践演習で制作したコンテンツ。犬と一緒に使えるお皿やロゴを制作して提案

社会に出てからやりたいこと

いきなりはできないと思うんですけど、企画から関われる会社なのが楽しみで。車・電車・飛行機…交通は誰もが絶対使うので、人の日常を支えるようなアイデアを作れたらなとは思ってます。

これから大学を選ぶ高校生へ

高校生の時は、親の影響もあって建築を目指していました。ただ高3あたりからもう少し視野を広げてもいいかもなと思って、美術大学も見るようになって。ただ美術は好きだけど、めっちゃ実力があるというわけでもない。そんな中でも受けられるのが、自分にとってはとっつきやすかったというか。入学したあとも、私と同じような人が結構いたから、気負うことなく学べて良かったなと思っています。
クリエイティブイノベーション学科は、学科名のインパクトからどのようなことを学んでいるのか想像がつかない部分もあると思います。ですが、学科生を見ていると、身の回りに存在している様々な問題に対してアクションを起こすきっかけを作る取り組みをしたいと考えている人が多いし、プロダクト・イベント・Webなど、発信する媒体を問わずデザインに挑戦しています。そういった感覚を学科生同士で共有できる空気は気に入っています。